警察官等けん銃使用及び取扱い規範

2022年1月27日改正分

 第1条第1項

(目的)

この規則は、警察官及び皇宮護衛官がけん銃を適正かつ的確に使用し、及び取り扱うため必要な事項を定めることを目的とする。

変更後


 第2条第2項第3号ヘ

(用語の定義等)

銃砲刀剣類所持等取締法(昭和三十三年法律第六号)第三十一条の三第一項の罪のうち当該けん銃等を携帯して行われる場合のもの、第三十一条の十一第一項第一号の罪のうち当該猟銃を携帯して行われる場合のもの及び第三十一条の十六第一項第一号の罪のうち当該銃砲又は刀剣類を携帯して行われる場合のもの

変更後


 第3条第1項

(皇宮護衛官への準用)

第二章から第六章までの規定は、皇宮護衛官のけん銃の使用及び取扱いについて準用する。

変更後


 第4条第1項

(あらかじめ拳銃を取り出しておくことができる場合)

警察官は、職務の執行に当たりけん銃の使用が予想される場合においては、あらかじめけん銃を取り出しておくことができる。

変更後


 第4条第2項

(あらかじめ拳銃を取り出しておくことができる場合)

前項の規定によりけん銃を取り出しておく場合には、けん銃を奪取されることのないよう細心の注意を払うとともに、相手を殊更に刺激しないよう配慮しなければならない。

変更後


 第5条第1項

(拳銃を構えることができる場合)

警察官は、法第七条本文に規定する場合においては、相手に向けてけん銃を構えることができる。

変更後


 第5条第2項

(拳銃を構えることができる場合)

前項の規定によりけん銃を構える場合には、相手の人数、凶器の有無及び種類、犯罪の態様その他の事情に応じ、適切な構え方をするものとする。

変更後


 第6条第1項

(拳銃を撃つ場合の予告)

けん銃を撃とうとするときは、けん銃を撃つことを相手に予告するものとする。 ただし、事態が急迫であつて予告するいとまのないとき又は予告することにより相手の違法行為等を誘発するおそれがあると認めるときは、この限りでない。

変更後


 第7条第1項

(威嚇射撃等をすることができる場合)

警察官は、法第七条本文に規定する場合において、多衆を相手にするとき、相手に向けてけん銃を構えても相手が行為を中止しないと認めるときその他威かくのためけん銃を撃つことが相手の行為を制止する手段として適当であると認めるときは、上空その他の安全な方向に向けてけん銃を撃つことができる。

変更後


 第7条第2項

(威嚇射撃等をすることができる場合)

前項の規定により威かく射撃をする場合には、人に危害を及ぼし、又は損害を与えることのないよう、射撃の時機及び方向に注意するとともに、その回数も必要最小限にとどめるものとする。

変更後


 第7条第3項

(威嚇射撃等をすることができる場合)

事態が急迫であつて威かく射撃をするいとまのないとき、威かく射撃をしても相手が行為を中止しないと認めるとき又は周囲の状況に照らし人に危害を及ぼし、若しくは損害を与えるおそれがあると認めるときは、次条の規定による射撃に先立つて威かく射撃をすることを要しない。

変更後


 第7条第4項

(威嚇射撃等をすることができる場合)

第一項に定めるもののほか、警察官は、法第七条本文に規定する場合においては、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において、狂犬等の動物その他の物に向けてけん銃を撃つことができる。

変更後


 第8条第1項

(相手に向けて拳銃を撃つことができる場合)

警察官は、法第七条ただし書に規定する場合には、相手に向けてけん銃を撃つことができる。

変更後


 第8条第2項

(相手に向けて拳銃を撃つことができる場合)

前項の規定によりけん銃を撃つときは、相手以外の者に危害を及ぼし、又は損害を与えないよう、事態の急迫の程度、周囲の状況その他の事情に応じ、必要な注意を払わなければならない。

変更後


 第9条第1項

(部隊組織及び複数により行動する場合)

多衆犯罪の鎮圧等のため、警察官が部隊組織により行動する場合において、第五条から前条までの規定によりけん銃を使用するときは、その場の部隊指揮官の命令によらなければならない。 ただし、状況が急迫で命令を受けるいとまのないときは、この限りでない。

変更後


 第9条第2項

(部隊組織及び複数により行動する場合)

前項に定めるもののほか、複数の警察官が共同で職務を遂行する場合において、第五条から前条までの規定によるけん銃の使用が予想されるときは、相手の行為を制止する時機を失することのないよう、できる限り、けん銃の使用に係る適切な役割分担(前二条の規定による射撃を率先して行うべき警察官にはあらかじめ明確にその旨の任務を付与することその他の現場においてけん銃の使用に係る判断を迅速かつ的確に行うため必要な役割の分担をいう。)の下で、けん銃の的確な使用に努めるものとする。

変更後


 第9条第3項

(部隊組織及び複数により行動する場合)

犯罪、事故等の発生等に際し、警察官をその現場に向かわせる職務を担当する者は、複数の警察官をけん銃の使用が予想される現場に向かわせる場合には、できる限り、前項に規定するけん銃の使用に係る適切な役割分担が行われるよう、必要な指示をするものとする。

変更後


 第10条第1項

(報告)

警察官は、けん銃を撃つたとき(盲発したときを含む。)は、直ちに、次の各号に掲げる事項(人に危害を与えていない場合は、第一号、第二号及び第四号に掲げる事項)を所属長に報告しなければならない。 ただし、訓練の場合は、この限りでない。

変更後


 第10条第1項第6号

(報告)

その他参考事項(使用したけん銃の名称、型式、口径、銃身長及び番号を含む。)

変更後


 第10条第2項

(報告)

前条第一項本文の規定によりけん銃を使用した場合における前項の規定による報告は、命令を発した部隊指揮官が行うものとする。

変更後


 第11条第1項

(拳銃の携帯)

警察官は、制服(活動服を含む。以下同じ。)を着用して勤務するときは、けん銃を携帯するものとする。 ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、この限りでない。

変更後


 第11条第1項第8号

(拳銃の携帯)

雑踏警備に従事する場合等でけん銃を携帯することが職務遂行上特に支障があると所属長が認めたとき。

変更後


 第11条第1項第9号

(拳銃の携帯)

前各号に掲げる場合のほか、けん銃を携帯することが不適当であると所轄庁の長が認めたとき。

変更後


 第11条第2項

(拳銃の携帯)

警察官は、特殊の被服又は私服を着用して勤務する場合において、けん銃を使用する可能性のある職務に従事するときは、けん銃を携帯するものとする。

変更後


 第12条第1項

(拳銃の携帯方法)

制服又は特殊の被服を着用してけん銃を携帯するときは、けん銃入れに納めて帯革に付け、右腰に着装するものとする。 ただし、職務の性質上特に必要がある場合には、所属長が指示する方法により携帯することができる。

変更後


 第12条第3項

(拳銃の携帯方法)

私服を着用してけん銃を携帯するときは、目立たないよう適宜の方法で携帯するものとする。 ただし、職務の執行に当たりけん銃の使用が予想される場合は、この限りではない。

変更後


 第13条第1項

(たまの装塡等)

警察官は、けん銃を携帯するときは、常時、回転式けん銃にあつては長官が別に定める数のたまを装てんし、自動式けん銃にあつては長官が別に定める数のたまを充てんした弾倉を弾倉室にそう入しておくものとする。

変更後


 第14条第1項

(拳銃の安全規則)

警察官は、けん銃の取扱いについては、次に掲げる安全規則を厳守し、危害防止について細心の注意を払わなければならない。

変更後


 第14条第1項第1号

(拳銃の安全規則)

けん銃を手にしたときは、回転式けん銃にあつては弾倉を開き、自動式けん銃にあつては弾倉を抜き出し遊底を引いて、たまの有無を確かめること。

変更後


 第14条第1項第2号

(拳銃の安全規則)

射撃するときのほか、回転式けん銃にあつては撃鉄を起こさず、自動式けん銃にあつては、所属長が特に指示したときを除き、薬室にたまを装てんしないこと。

変更後


 第14条第1項第3号

(拳銃の安全規則)

射撃するときのほか、用心がねの中に指を入れないこと。

変更後


 第14条第1項第5号

(拳銃の安全規則)

けん銃を他人に渡すとき及び必要があつてけん銃をけん銃入れから出しておくときは、回転式けん銃にあつてはたまを抜き出し弾倉を開いたままにし、自動式けん銃にあつては弾倉を抜き出し遊底を引いてたまが薬室に装てんされていないことを確認すること。

変更後


 第14条第1項第6号

(拳銃の安全規則)

必要がある場合のほかは、けん銃入れからけん銃を取り出し、又はこれをもてあそばないこと。

変更後


 第14条第1項第7号

(拳銃の安全規則)

職務上必要のない者には、けん銃を渡し、又はけん銃に手を触れさせないこと。

変更後


 第15条第1項

(訓練)

所轄庁の長は、適正かつ的確なけん銃の使用及び取扱いを図るため、所属の警察官のけん銃訓練を行わなければならない。

変更後


 第16条第2項

(訓練責任者)

訓練責任者は、命ぜられた部署におけるけん銃訓練の実施の責に任ずる。

変更後


 第17条第1項

(管理責任者)

所轄庁の長は、所属の警察官の中から、けん銃等(けん銃、たま及びこれらの付属品をいう。以下同じ。)の管理責任者を指定するものとする。

変更後


 第17条第2項

(管理責任者)

管理責任者は、命ぜられた部署におけるけん銃等の管理及び監督の責に任ずる。

変更後


 第18条第1項

(取扱責任者)

管理責任者は、命ぜられた部署に所属する警察官の中から、けん銃等の取扱い責任者を指定するものとする。

変更後


 第18条第2項

(取扱責任者)

管理責任者は、次の各号の一に該当する場合は、取扱い責任者にけん銃等の保管を命ずることができる。

変更後


 第18条第2項第1号

(取扱責任者)

警察官が、長期欠勤または心身の故障のため、けん銃等を保管することが適当でないと認められるとき。

変更後


 第18条第2項第3号

(取扱責任者)

修理、精密手入れ等のため、けん銃を集めるとき。

変更後


 第18条第3項

(取扱責任者)

取扱い責任者は、前項の規定によりけん銃等の保管を命ぜられたときは、そのけん銃等の保管の責めに任ずる。

変更後


 第18条第4項

(取扱責任者)

取扱い責任者は、けん銃等を保管するときは、安全な格納庫に厳重に保管して、そのかぎはみずから保管するものとし、不在のときは、必ずあらかじめ指定する代理者にこれを保管させ、けん銃等の出納に支障のないようにしなければならない。

変更後


 第18条第5項

(取扱責任者)

取扱い責任者またはその指定する代理者は、警察官から保管を依頼されたけん銃等の授受にあたつては、不慮の危害を生ぜしめないよう特に慎重に行ない、あわせてそのけん銃等について損傷その他異常の有無を検査しなければならない。

変更後


 第19条第1項

(個人の拳銃等の保管責任)

警察官は、貸与されたけん銃等の保管の責めに任ずる。 ただし、携帯しないときは、取扱い責任者に保管を依頼することができる。 この場合において、保管を依頼した警察官は、保管の責めを免れるものとする。

変更後


 第20条第1項

(拳銃等の返納)

警察官は、次の各号の一に該当する場合においては、けん銃等をその部署の取扱い責任者を経て、管理責任者に返納しなければならない。

変更後


 第20条第1項第2号

(拳銃等の返納)

他の所轄庁へ転任または配置換えを命ぜられたとき。

変更後


 第21条第1項

(拳銃等の保管上の注意)

けん銃等の保管の責めに任ずる者は、次の事項を守り、けん銃等の保管について最善の注意を払わなければならない。

変更後


 第21条第1項第1号

(拳銃等の保管上の注意)

けん銃等が常に良好な状態にあり、いつでも使用にたえるよう保管し、かつ、粗略な取扱いによつて損傷する等のことがないようにすること。

変更後


 第21条第1項第2号

(拳銃等の保管上の注意)

けん銃等を放置し、盗まれ、遺失しまたは奪取されることのないようにすること。

変更後


 第22条第1項

(記録票)

銃砲刀剣類所持等取締法第二十八条第一項に規定する記録票は、所轄庁のけん銃等の貸与事務担当課の長が作成し、かつ、保存しなければならない。

変更後


 第23条第1項

(拳銃等の亡失損傷等の報告)

警察官は、けん銃等を亡失し、または損傷したときは、ただちにその状況を管理責任者に報告し、報告を受けた管理責任者は、それを所轄庁の長に報告しなければならない。

変更後


 第23条第2項

(拳銃等の亡失損傷等の報告)

所轄庁の長(長官を除く。)は、けん銃の亡失について前項の報告を受けたときは、ただちに事故の日時、場所、事故者の所属、官職および氏名、事故けん銃の名称、型式、口径、銃身長および番号ならびに事故の状況を、長官に報告しなければならない。

変更後


 第23条第3項

(拳銃等の亡失損傷等の報告)

けん銃に特異または重大な損傷を生じたときは、前項に準じて報告しなければならない。

変更後


 第23条第4項

(拳銃等の亡失損傷等の報告)

所轄庁の長(長官を除く。)は、所属の警察官の亡失したけん銃が発見されたときは、発見の日時および場所、発見されたけん銃の名称、型式、口径、銃身長および番号ならびに発見の状況を長官に報告しなければならない。

変更後


 第25条第2項

(拳銃の亡失の場合の処置)

所轄庁の長は、亡失したけん銃が発見されたときは、その旨を科学警察研究所長に通知しなければならない。

変更後


 第26条第1項

(拳銃の手入れの種別)

けん銃の手入れは、普通手入れおよび精密手入れとする。

変更後


 第26条第2項

(拳銃の手入れの種別)

普通手入れとは、回転式けん銃にあつてはけん銃を分解しないで、自動式けん銃にあつては普通分解をして行なう手入れをいい、精密手入れとは、回転式けん銃にあつてはけん銃を分解して、自動式けん銃にあつては精密分解をして行なう手入れをいう。

変更後


 第27条第1項

(拳銃の普通手入れ)

警察官は、携帯しているけん銃の普通手入れを機会あるごとに行うものとする。

変更後


 第27条第2項

(拳銃の普通手入れ)

警察官は、けん銃を撃つたとき又はけん銃が雨雪等にさらされたときは、その都度、速やかに普通手入れを行い、その後更に反復して普通手入れを行うよう努めなければならない。

変更後


 第27条第3項

(拳銃の普通手入れ)

取扱い責任者は、自己の保管に係るけん銃については、毎月一回以上普通手入れを行わなければならない。

変更後


 第27条第4項

(拳銃の普通手入れ)

警察官から保管を依頼されたけん銃について前項の手入れを行うときは、その警察官に手入れを行わせることができる。

変更後


 第28条第1項

(拳銃の精密手入れ)

管理責任者は、その管理するけん銃の精密手入れを、年に一回以上、日を定めて、専門の技術を有する者に行なわせるものとする。

変更後


 第28条第2項

(拳銃の精密手入れ)

警察官は、けん銃を水中に落とした場合、またはけん銃が著しく汚染した場合には、精密手入れを管理責任者に要求しなければならない。

変更後


 第29条第1項

(拳銃等の検査)

管理責任者は、随時けん銃等の検査を行ない、その保管の状況を監督し、損傷その他機能障害の箇所を発見したときは、すみやかに修理その他適当な処置を講じなければならない。

変更後


 附則第2条第1項

拳銃の送付及び登録並びに試射弾丸及び試射薬きようの整理保管については、第一条の規定による改正後の警察官等けん銃使用及び取扱い規範(以下「新けん銃規範」という。)第二十四条第一項及び第三項の規定にかかわらず、当分の間、なお従前の例によることができる。

削除


 附則第3条第1項

新けん銃規範第二十五条第一項に規定する送付書の様式については、新けん銃規範別記様式第二号の様式にかかわらず、当分の間、なお従前の例によることができる。

削除


 附則第2条第1項

(経過措置)

追加


 附則第2条第2項

(経過措置)

追加


 附則第3条第1項

(準備行為)

追加


 附則第4条第1項

(警察官の服制に関する規則の一部改正)

追加


警察官等けん銃使用及び取扱い規範目次